トレイルランニング大会は、自然の中で自身の限界に挑戦するエキサイティングな体験ですが、大会に向けた準備はしっかりと行う必要があります。忘れ物をすると、レース自体に悪影響を及ぼし、せっかくの努力が無駄になることもあります。特に山岳地帯では天候や環境の変化が大きく、装備の準備を怠るとリスクが高まります。
今回は、私自身の経験も踏まえながら、トレイルランニング大会に向けたチェックリストや、当たり前の必携品に加えて、持っていくと非常に役立つアイテムについて詳しく解説します。万全な準備で大会に挑みましょう。
1. 忘れ物を防ぐためのチェックリスト
まず、忘れ物を防ぐために事前にチェックリストを作成し、それをもとに一つひとつのアイテムを確認しながら準備を進めることが重要です。以下に、トレイルランニング大会のために必ず用意しておきたい基本的な持ち物リストを紹介します。
基本的なチェックリスト
基本的なものは以下のようなものです。
- 1. シューズ
- シューズ
- トレイルランニングシューズ(事前に履き慣らしたもの)
- ウェア
- 吸汗速乾性の高いランニングウェア
- レインウェア(防水性能のあるジャケット)
- 防寒具(フリースや軽量ダウン)
- ヘッドランプ(ヘッデン)
- 予備の電池や充電器
- ハイドレーションパックまたはボトル
- 大会の距離や天候に応じた容量のもの
- 補給食
- ジェル、エナジーバー、ナッツ、塩分タブレットなど
- キャップやバフ
- 日焼け対策や汗を拭くために
- GPSウォッチ
- ルートの確認や距離の計測
- 救急セット
- 包帯、絆創膏、痛み止め、簡易テーピング
- キャッシュレス決済や現金
- 緊急時に対応するため
- 大会のナンバーカードやチップ
- 忘れると参加できません!
- サングラスや日焼け止め
- 山は日差しが強め。持っていくべき
- 携帯電話
- 緊急時の連絡用
- ゴミ袋
- ゴミの持ち帰り用
ちなみに、私は以下のような画像のリストを作って、それを見て毎回持って行くものを決めています。このリストがあるだけで用意が非常に楽ですし、忘れ物がないので安心して大会に臨む事ができます。
2. 当たり前にもっていくものと必携品のチェック
トレイルランニング大会では、必携品として大会運営が定めた装備があります。これらは大会当日の天候やコースの難易度に基づいて決められており、違反すると失格になることもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
必携品は、レインウェア・防寒具・ヘッドランプ・救急セットハイドレーションパックまたはボトルなど、レースでは必須になるものやもしものときに自分の身を守るものなど、非常に大切なものが指定されています。
レースでは軽量化の観点から明らかに必携品を持っていないランナーがいますが、あれは絶対に止めましょう。何かがあった時の必携品です。その何かがあった時に持っていないと意味がありません。多少ザックは重くなりますが、できる限り軽量のものを選択する・それを見越して日々トレーニングする、などして必携品は持って行くようにしてください。
なお、レースによっては必携品チェックがレース前にあったり、レース中に確認される場合もあります。なので、必携品は必携です。
3. 私の経験上、持っていくと非常に役立つもの
大会に向けた基本的な装備に加え、私の経験から「これを持って行って本当に役立った!」というアイテムを紹介します。これらは必携品には含まれていないかもしれませんが、持っていると大いに助かるアイテムばかりです。
1. ジップロック
ジップロックは、防水性に優れ、いろいろなものをコンパクトにまとめることができる便利アイテムです。携帯電話や補給食、救急用品など、水に濡らしたくないものをジップロックに入れておけば、突然の雨にも安心して対応できます。
2. ココヘリ
山岳地帯で遭難した際の救助に役立つ「ココヘリ」サービスは、特に長距離の大会や山深いエリアでの大会に出る際に安心感を与えてくれます。GPS発信機を携帯し、万が一の事態に迅速な捜索が可能になるため、トレイルランナーにとって心強いアイテムです。
3. 胃薬
長距離レースでは、緊張や食事のタイミングによって胃の調子が悪くなることがあります。補給食が思うように摂れないとエネルギー切れを引き起こしてしまうので、念のために胃薬を持参しておくと安心です。
4. エスタロンモカ
特に夜間に行われる長距離のウルトラトレイルでは、眠気との戦いになります。エスタロンモカのようなカフェインタブレットは、眠気を覚まし集中力を維持するために非常に有効です。もちろん、個人差はあるため事前に試しておくことをおすすめします。
5. サンダル
レース後や宿泊先で着替える際、足をリラックスさせるためにサンダルを持っていくと便利です。シューズを脱いでサンダルに履き替えるだけで、足元の疲労が和らぎます。
6. 穴あけパンチ
ゼッケンベルトにゼッケンを取り付ける際、稀にゼッケンに穴が空いていないことがあります。そんな時に穴あけパンチがあると簡単に対応できます。小さな道具ですが、持っていると非常に便利です。
7. 汚れ物を入れる防水袋
レースが終わった後、汗で濡れたウェアやシューズは汚れたまま袋に入れておく必要があります。防水袋に入れることで、他の荷物を汚さずに持ち帰ることができます。帰りの準備をスムーズにするためにも、この袋は忘れずに持参しましょう。
4. 最後に:大会当日に向けた最終準備
トレイルランニング大会の準備は、物理的な装備だけでなく、メンタル面での準備も大切です。万全な準備をしていても、不安や緊張はつきものです。しかし、チェックリストをしっかりと確認し、忘れ物がないように準備を進めることで、安心して大会に臨むことができます。
最後に、睡眠や食事も重要です。大会前日は、睡眠をしっかりとり、炭水化物を中心とした食事を摂ることで、当日エネルギー切れを防ぎます。前日までの準備が整っていれば、大会当日は集中してトレイルランニングを楽しむことができるでしょう。
まとめ
トレイルランニング大会の成功には、しっかりとした準備が欠かせません。忘れ物を防ぐためには、事前にチェックリストを作成し、一つひとつ確認しながら準備を進めることが重要です。また、経験から得た「持っていると役立つ